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テレビ取材を受けて感じた「幸せな時間」 ― 合気道下関道場からのメッセージ
合気道下関道場の代表を務めております日坂奨吾です。
このたび、ありがたいことにテレビ番組の取材を受ける機会をいただきました。放送では、道場の雰囲気や私自身の指導に対する姿勢、さらには合気道を通して「人生において幸せを感じる時間とは何か」についてお話しする内容となっています。
今回は、その取材をきっかけにあらためて感じたこと、そして道場で日々大切にしていることをお伝えしたいと思います。
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◆ 道場の雰囲気と大切にしている空間づくり
合気道下関道場は、武道の道場でありながら、初めて訪れる方に「安心感」や「居心地の良さ」を感じてもらえる空間づくりを大切にしています。
武道というと厳しく、敷居が高いイメージを持たれる方も多いかもしれません。しかし、私たちの道場は「誰もが自分のペースで稽古できる場所」であり、年齢や体力に関わらず、安心して学べる環境を整えています。
稽古の中では、礼の仕方や立ち方、正座といった「基本の所作」を大切にしています。これらは単なる形式ではなく、身体の使い方を整え、心を落ち着けるための大事な習慣です。正しい立ち方一つで、呼吸の深さや姿勢の安定感が変わり、日常生活においても大きな違いを感じられるようになります。
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◆ 指導者として大切にしていること
今回の取材でも「人柄」という点に触れていただきました。私自身、合気道の指導において心がけているのは「技術を伝える前に、その人を理解すること」です。
同じ技を指導しても、相手の体格や体調、これまでの運動経験によって伝え方は変わります。だからこそ、一人ひとりと向き合い、身体の状態を観察し、声のかけ方を工夫するようにしています。
例えば、腰痛や肩こりを抱えている方には、無理のない体の使い方をお伝えします。重心の置き方や目線、声の出し方を工夫するだけで、身体が楽になり、技の安定性が増すことがあります。
合気道は力で相手をねじ伏せる武道ではなく、自然な身体の使い方を取り戻す武道です。その意味で「身体の本来の使い方を呼び覚ます」ことこそが、私たちの稽古の根幹だと考えています。
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◆ 合気道と「幸せな時間」
取材で特に印象に残っている質問が「あなたにとって幸せな時間とは何ですか?」というものでした。
私にとって幸せを感じる瞬間は、まさに稽古を通じて仲間と学び合っている時間です。技が決まったときの爽快感や、心が落ち着いたときの安らぎ、そして仲間と笑顔を交わす瞬間。これらは日常生活の中ではなかなか得られない貴重な体験です。
また、指導者としての喜びは、生徒が少しずつ変化していく姿を見られることです。最初は緊張していた方が稽古を重ねるうちに堂々と立ち、自然に笑顔を見せるようになる。その姿を見ると、「この道場を続けていてよかった」と心から思います。
合気道は護身術としても役立ちますが、それ以上に「心身の健康」や「人とのつながり」を育むものです。現代社会ではストレスや不安を抱える方も少なくありません。そんな中で、合気道の稽古は心をリセットし、自分を見つめ直す時間になります。これも、私にとって「幸せな時間」であり、道場に通ってくださる方に感じていただきたい大切な価値です。
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◆ 今後に向けて
今回のテレビ出演は、合気道の魅力を多くの方に知っていただくきっかけになると感じています。
合気道下関道場では、週2日の稽古を大切にしながら、一人でも多くの方に「身体の本来の使い方」を取り戻していただけるよう、丁寧に指導を続けていきます。
これからも道場は「強く、美しく、健やかに生きるための場所」として存在し続けたいと思っています。合気道に興味を持たれた方、健康づくりやストレス解消を求めている方は、ぜひ一度道場の稽古を体験してみてください。
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◆ 最後に
テレビの取材を通じて、自分自身が合気道に何を求め、何を大切にしているのかをあらためて見つめ直す機会をいただきました。
「幸せな時間」は特別な場所にあるのではなく、日常の中で積み重ねていくもの。その一つが、道場での稽古であり、仲間との学び合いだと思います。
これからも合気道下関道場は、地域の皆さまにとって心と体を整え、人生をより豊かにするための場であり続けます。
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